東京国分寺ロータリークラブ
多摩中グループ 国際ロータリー第2750地区

第2706回 例会報告(9月3日)

2024年9月9日

第2706回(9月3日)

場所:多摩信用金庫国分寺支店3階

司会:濱仲委員

お客様紹介:井口会長

〇奥村 文直 様 (卓話講師 元会員 国土交通省 運輸安全委員会 委員(常勤) 鉄道部会長)
〇吉田 圭一郎 様 (入会予定者 ダイヤルサービス株式会社 社長室長代理)
〇榎元 崇 様 (入会予定者 株式会社クローニーワークス 代表取締役社長)

会長の時間:井口会長


・出逢いの奇跡に感謝
元会員、奥村文直様との出逢いも奇跡です。卓話宜しくお願いいたします。
・岡田パスト会長 報告
岡田パスト会長が入院しました。
二度お見舞いに行かせていただきました。お会いした際には、治療のため面会できない場合もあるかもしれないが、面会はウェルカムだと笑顔で話をされていました。
・無碍の一道
人生の選択の中で右に行くか、左に行くか一度決めたら無心に信じた道を楽しむ!と、お話したように記憶しています。高森顕徹さんは書籍の中で、不自由の中に、自在の自由を満喫する「無碍の一道」だと説いています。
最初に思いついたのは、書籍「夜と霧」でした。アウシュビッツの収容所の中で、恐怖に向き合う心情をつづった物語です。
「無碍の一道」をもう少しわかりやすくお話しすると、ある山奥の村に住む少年は学校に通うために山を越え、山は寂しく雨が降れば道は川となります。山を恨み、川を憎みました。なぜこんなにも遠いのかと。しかし、その村にかわいらしい女の子が引っ越して来て、お互いに仲良くなると状況が激変します。毎日の通学、雨が降れば相合傘、もっと雨が降ればいい、山がもっと寂しければいいと願う。幸せと不幸せは自身の心が決める当たり前のことですが、なかなかできないことかもしれません。
岡田パスト会長は、不自由の中で、自在の自由を満喫するために懸命に戦って、元気に退院されると信じ、願いを込めて、会長挨拶を終わらせていただきます。本日も宜しくお願いいたします。

幹事報告:清水幹事


(例会予定)
9月3日 外部卓話(元会員 奥村文直様)
 10日 クラブ協議会(奉仕プロジェクト・事業全般)
 17日 公的休会(RI規定祝日週)
 24日 公的休会(RI規定祝日週)
(主な行事予定)
9月9日 第8回地区役員会(ガバナー事務所)中村早苗会員
 12日 地区「クラブ行動計画推進リーダーのためのオリエンテーション」(オンライン)会長・荒井会員
 19日 第8回多摩中グループ協議会(品川 船清)会長・幹事
 30日 第92回多摩中グループ親睦ゴルフ大会(小金井カントリー倶楽部)会長・髙橋会員・小川会員・中村早苗会員・小林会員・萩原会員・大髙会員・荒井会員
(その他報告事項)
9月のロータリーレート:145円

指名委員会:宍戸委員長


国分寺ロータリークラブ細則に則り、8月20日・27日にパスト会長会を開催し、次々年度会長幹事を選出する指名委員を選出しました。委員7名と会長エレクトならびに副
幹事の9名をもって指名委員会とさせていただきます。
委員会メンバーは、富永会員、濱仲会員、小川会員、中村早苗会員、藤岡会員、鳥居会員、宍戸、そして萩原会長エレクト、荒井副幹事の9名です。

ロータリー財団委員会:照木委員長


(1)7月22日、御茶ノ水ソラシティで第一回米山記念奨学セミナーが開催されました。
①2023年、全国で新たに649名の奨学生が選ばれました。継続は251名、合計900名、そのうち2750地区は45名。
②中国人が多い理由は、日本の留学生の47.2%は中国人のためです。
③第5代米山親善大使、マリオ氏(中国)が講演を行いました。ATMは大切:明るく、楽しく、前向きに。
④今回初めてですが、セミナー後、御茶ノ水駅前の居酒屋で懇親会を開催し、40名が参加しました。伊藤ガバナー含め多くの女性が参加しました。
(2)財団室ニュース8月号
①ロータリー財団が南ブラジル洪水救援活動を支援するため、基金を設置。169名死亡、145万人以上が被災。寄付は8月31日まで受け付けていました。
②トルコ震災復興支援は継続
(3)財団室ニュース9月号
野生型ポリオウイルスによる症例数は増加傾向にあります。2022年30件、2023年12件(パキスタン6件、アフガニスタン6件)、2024年1月1日-8月27日33件(パキスタン16件、アフガニスタン17件)
(4)WHOは7月にパレスチナ自治区、ガザの下水からポリオウイルスを検出。
8月16日、生後10か月の乳児が感染。25年間症例はありませんでした。WHOとガザ保健当局は9月1日から3日間、人道休戦を行い、64万人の子供を対象にワクチンを接種する予定です。すでに130万回のワクチンが運び込まれています。ワクチンは2滴ずつ2回接種することが必要です(2回目は4週間後)。

委員会報告

出席報告:池田委員長

会員数:42名 免除:4名 メーキャップ済:0名 欠席:6名 出席率:84.21%

ニコニコボックス:池田委員長


井口会長・清水幹事:奥村文直様、本日は卓話を楽しみにしております。吉田圭一郎様、榎本崇様、どうぞごゆっくりお過ごしください。理事の皆様、長くなりましたが、理事会へのご参加ありがとうございました。会員の皆様、本日もよろしくお願いします。関口会員:先月は妻への誕生祝の花券を頂きありがとうございました。最近はあまり良いことがなかったのですが、お互い様で過ごすことができ、結婚50周年を迎えることができそうなのでニコニコさせていただきます。中村早苗会員:奥村元会員の卓話にニコニコします。小川会員:ガザでのポリオのワクチン接種が始まりました。和平に通じる事を願ってニコニコいたします。鳥居会員:奥村文直元会員、本日は足元悪い中、ようこそお越しくださいました。本日の卓話とても楽しみにしています。萩原会員:本日は入会候補者の榎本さんに来ていただきました。英語も堪能で60周年の準備には必要な人材と確信しています。多様性の時代ですのでロン毛、ヒゲヅラではなく、中身を見てあげてください!!谷田会員:小金井RCとの合同例会の帰り、あとわずかで自宅というところで転び、手を擦りむきました。シャツが血だらけでしたが、キレイに落ちました。ニコニコします。森会員:8月に森事務所の本社から、西国分寺駅近くに本店を分割しました。社員たちの頑張りに感謝しニコニコします。古川会員:今日は大先輩の奥村さんの卓話なので、ニコニコしないわけにはいきませんね。

ニコニコ大賞:伊東会員


このような素敵なお品をいただき、ありがとうございます。
私のロータリーでのプチ目標として、家族例会に家族を連れて行きたいというのがありますので、それができるようにしっかり頑張って活動していきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。

記念ニコニコ:(写真左より)池田会員、馬場会員、中村早苗会員

卓話

「ロータリークラブの思い出など」

運輸安全委員会 委員 鉄道部会長  奥村 文直 様


8年ぶりといいますか、中村早苗会長の時に1回卓話をしているので、6年ぶりかもしれません。普段は鉄道の事故捜査や再発防止に取り組んでいます。
事前に井口会長から柔らかい話をしてくれと頼まれているので、今日はロータリーのことを中心にお話しします。
まず自己紹介になりますが、東京工業大学卒業後、日本国有鉄道に入社しました。その後、留学制度を使ってカリフォルニア大学のバークレー大学院に行き、修士を取得しました。留学に行っている間に国鉄が分割運営になり、帰国後は財団法人鉄道総合技術研究所の方に戻りました。大変な苦労もありましたが、その時の苦労は今の仕事に生きていると思っています。
この時代、鉄道総合技術研究所ではリニアモーターカーが非常に重要でしたので10年ほど研究。色々ありましたが、総務省がお花見を鉄道総研でやっているので、ロータリーの方とお会いするようになりました。理事になってRCに入会してからは、非常に中身の濃い3年間を過ごしました。
RCでは8年前、ずっと青少年委員会をやらせていただき、国分寺RCだけ十数年にわたって交換生が来ていないということで、ぜひやらなければと思い、ソフィアをお迎えしました。
当時は小川会長の年度で、例会に参加でき、ソフィアも大変喜んでいました。当時の例会風景を見ると懐かしいです。
自宅のそばに啓明学園という、帰国子女など海外の学生の受け入れに積極的な学校があります。特徴的なのは、1年間という短い期間を考慮して制服を全部貸してくれる点です。啓明学園が徒歩圏にあるということで受け入れを決めた経緯もあり、最後には先生が家に来てくれて、とても丁寧に扱っていただきました。
ソフィアは3家族で迎え入れました。中村早苗さんの妹さんである浅見さんご夫婦、八王子RCの田中さんご夫婦です。私が4~12月、田中さんがその後3カ月、その後浅見さんが受け入れていました。
私の近所でソフィアは評判になり、自治会の取り組みで高尾山に登ったり楽しい経験をしました。2016年には昭島市の市政50周年記念で第九を歌おうということで、妻と一緒に参加しました。
2年後には、ソフィアがお母さんと妹2人を連れてきました。妹のどちらかが東北のRCの交換生です。本当に不思議な縁だなと思いました。私の周りでも、ロータリアンはたくさんいて、ロータリーを知っているということは重要だなと思いました。
最終例会の前には、6月の頭にクルーズトレイン「ななつ星」で九州旅行に行きました。ディナーは着物というドレスコードがあり、着物の購入を含めて2人で100万円くらいかかりました。今は1人で100万円くらいかかるようなので、8年前に行っておいてよかったなと思います。
当時の地区大会では、天野さんという天皇陛下の心臓手術をした方のお話を聞いたり、翌年は小泉進次郎さんが登場し、やはり話が上手だなと思いました。
ここからは仕事のお話をしたいと思います。1974年に航空事故調査委員会ができて、事故防止をしていく動きが始まりました。それから2001年に航空・鉄道事故調査委員会、2008年には運輸安全委員会ができ、航空、鉄道、船舶の事故を調査することとなりました。
私が携わった主な事故及び意見、勧告です。事故をご存じない方もいるかと思いますが、2017年12月11日の「東海道新幹線において発生したJR西日本所属車両の鉄道重大インシデント」、2018年6月28日の「軌間拡大による列車脱線事故の防止に係る意見について」、2017年10月22日の「南海電鉄南海本線の列車脱線事故に係る意見について」、2019年6月1日の「株式会社横浜シーサイドライン新杉田駅において発生した鉄道人身障害事故」、2021年10月7日の「東京都交通局日暮里・舎人ライナー舎人公園駅構内において発生した鉄道事故に係る勧告について」に関わりました。
次に事故原因についてです。日暮里・舎人ライナー列車脱線事故は、日暮里・舎人ライナーが1本足で3つの線路を支える難しい構造のため、事故現場付近の地震の影響により脱線してしまいました。
東北新幹線の事故については、3年前の3月、停車中の地震により脱線。横の揺れに関する実験をするため、鉄道総研の施設をお借りしました。
去年の9月に知床の観光船「KAZU Ⅰ」で起きた事件については、事故原因がなかなか判明しませんでした。しかし、亡くなった方のiPhoneが自宅のiPadと連携されていたことから、GPS情報により地図のデータがわかり、やっと事故当初どこにいたかの再現ができました。このことから、事故原因はハッチが開いてしまい徐々に浸水してしまったことだと判明しました。
続いて海外の鉄道事故調査機関の支援についてです。インド、台湾、シンガポール、ポーランドの支援をし、現在はアルゼンチンの支援をしております。本日も朝9時からオンラインで会議を行いました。アルゼンチンはとても遠いので、日本が朝9時のときに、夜9時です。支援をしていく中で驚いたことは、シンガポールは研修好きで、とても一生懸命聞いてくれたことです。1週間講義しましたが、マレーシアなどの近隣の鉄道関係者の方も連れてきて、大人数となっていました。
また、今年の10月に運輸安全委員会が東京で国際鉄道事故調査フォーラムを開催します。事故の知見を公開し、情報交換やさらなる関係発展を目的としています。
本日は、RC出身者が鉄道事故調査をしていると覚えておいていただければと思い、お話しさせていただきました。ありがとうございました。