東京国分寺ロータリークラブ
多摩中グループ 国際ロータリー第2750地区

第2572回 例会報告(1月28日)

2020年2月3日

第2572回(1月28日)

会場:龍栄

本日の司会:林 S A A 委 員

会長の時間:照木会長


 今日は川越尚子様の卓話楽しみにしております。テーマ―は山に関する『異文化体験』ですので、私も山についてお話します。
 1989年から10年間、毎年2名ずつタイの聾学校教師が研修で来日していました。私は当時リオンの貿易部に所属していましたので、アテンドしました。富士山観光で初めて触る雪で皆さま感激していました。
 富士山に登るきっかけは様々ですが①日本の象徴である富士山に一生に一度は登りたい②リピーター③2013年に世界遺産に登録されたため、外国人が多いです。富士登山の解禁は7月上旬から9月上旬のため、私は昔7月31日に登りました。5合目まで車で行き、夜9時に出発し8時間かけ山頂を目指しました。麓は真夏でしたが山頂は真冬で雪が降り、寒さ・疲れ・睡魔で辛かった思い出があります。老若男女、新宿駅のラッシュアワー並みの人込みとゴミの多さに驚きました。
 富士山は整備されていて登りやすいと言われていますが、油断は禁物です。2017年には30万人が登り、夏以外で83人が遭難、7人が死亡しています。遭難の原因は①転倒による骨折・捻挫②疲労③高山病、低体温症④視界不良による道迷い⑤落石⑥雨・雷などの悪天候で、遭難者の半数は60歳以上です。2018年の日本全体における遭難者は3019人で、死亡・行方不明は342人でした。遭難原因の70%は①道迷い②滑落③転倒です。遭難した場合の救助活動で警察、消防、自衛隊のヘリは無料ですが、スケジュール等により出動出来ない場合は民間ヘリを雇うことになります。(昨今、自治体では救助活動の有料化を検討しています)民間ヘリの救助費用は一人、1分、1万円で、2時間ですと120万円になります。他、救助隊20名を雇うと、日当、装備、交通費、食費も負担し50万円以上になります。合計100万から300万円かかり、捜索が長引くと出費もかさみます。行方不明になりますと失踪扱いになり、死亡認定は7年かかり、保険金はおりません。また会社では無断欠勤となり解雇され退職金も出ません。
 皆さまが将来、富士登山を目指す場合は装備(冬支度)、計画、体調、(保険)にご留意ください。

表彰式

司会:馬場会員増強委員長

紹介者:岡田副幹事


 奈須さんは48歳と、まだお若いですが、アットホームという北町の会社で水道管工事の事業を行っていらっしゃいます。
青年会議所に2009年に入会して頂いております。その後立川法人会国分寺西地区の支部長もご経験されています。支部長の任期が終了いたしましたのでこの度RCに入会されます。
 以上簡単なご紹介となります。

新会員挨拶:奈須会員


 先ほどご紹介頂きました通り、事業の方は24時間の水回り工事を一式請け負っております。
 印象深かったのが、何年か前の大寒波の時にあちこちから水が噴き出して3日3晩寝ずに修理をした時のことです。その時に思ったことは「困った」を「良かった」に変えられる、皆さんが笑顔で感謝して下さる仕事をやっていて良かったと思い、今もプライドを持ってやっております。また、縁がありまして、武蔵野の方でお花屋さんと、去年には水道メーターを使った見守りサービスの会社を立ち上げまして、細々とですがまだ営業として走り回っております。法人会の方もまだ若輩者で大役だったのですが、6年やらせて頂きました。その時にも色々な方と出会って人とのつながりが広がりましたので、RCに入会することによって、また色々な出会いや、気づきが生まれますよう、前向きに頑張っていきたいと思います。
 国分寺でのつながりの原点である岡田さんをはじめ、皆様と共に歩んで行ければと思っておりますので、宜しくお願いいたします。

幹事報告:井口幹事


*2022-23年度のガバナーに就任するガバナーノミニー・デジグネートとして【東京品川ロータリークラブ所属「富澤 為一」君】を指名したとの通知を頂きました。
*東京都共同募金国分寺地区協力会 理事・幹事会(赤い羽根募金 歳末助け合い募金)報告書等々資料をご覧になりたい方は井口幹事迄問い合わせください。
*2月4日のクラブ協議会に奮ってご参加ください。

委員会報告

出席報告:小林副委員長

会員数: 35名 免除: 2名 メーキャップ済: 0名 欠席: 2名 
出席率: 93.94%
≪前々回の訂正≫ 
メーキャップ済: 3名 欠席: 3名
出席率: 82.76% → 93.1%

ニコニコボックス:小林副委員長


照木会長・井口幹事:川越様の卓話「異文化体験」楽しみです。宜しくお願いします。奈須様の入会誠にありがとうございます。ニコニコです。藤岡会員:楽しい山のお話を聞けることにニコニコします。元ワンゲル部員。岡田会員:本日、いよいよ、やっと奈須智彦さんが入会します。今まで待たせてくれた分即戦力としてめいっぱい活躍してくださるはずです。皆様存分にかわいがって下さい!また、本日卓話講師、川越尚子様こころよく講師を引き受けて頂きありがとうございました。卓話を楽しみに、2つあわせてニコニコします。中村会員:奈須さんの入会にニコニコします。笑いがますますあふれる例会を楽しみにしています。

卓話

川越 尚子 様


 本日は、海外の山で見聞きしたことをお話したいと思います。私が海外に行きはじめたのは1991年ごろでした。スイスを訪れた際、マッターホルン、ユングフラウヨッホなどを間近に見て感動したことがきっかけです。
 1995年には国分寺の仲間とスイスをトレッキングしました。ゴルナー氷河を登り、モンテローザの小屋に辿り着いた時には感動しました。同年、マレーシアのキナバル山(4104m)にも登りました。この山は比較的登りやすいので海外登山初心者にはお勧めです。1997年にはインドネシアのリンジャニ山(3726m)に登りました。富士山と同じような標高で、形も同じすっきりした山でしたが、活火山である為、山頂の穴は熱く今にも吹き出しそうでした。また訪れた前日には山火事があったようで、森の中はまだ熱気が充満していました。麓近くの川は温泉状態で地元の方々が温泉浴をしていました。そんな体験から、私は次々に海外登山に目を向けて行ったのです。
 登山のために各国に行くと色々な方にお会いするチャンスがあります。言葉が違いますし、風習も異なります。でも人間同士ですから言葉が違っても簡単な意志の疎通は出来ます。顔の表情とか身振り手振りなどですが、私たちは登山という共通の目的がありますので何となくわかります。また、母国語が英語圏の方々との会話は速くてわかりにくいのですが、英語が母国語でない国の方々との会話はお互いにブロークンイングリッシュで、ゆっくり話しますのでわかりやすいです。
 ノルウェーでは登山を終えた後、かなたに見える丘陵に行こうと歩いていたのですが、途中で道がなくなってしまい、道路沿いの家の庭にいた方に聞いたところ、うちの庭を通って行けばよい、案内をしてあげると言って連れて行って下さいました。頂上ではるか下の町並みや素晴らしい景色を見て、下りてから庭のテラスでコーヒーをごちそうになり、家の中やお孫さんの写真等を見せて頂きました。切手の収集が趣味とのことでしたので、帰国後には私の集めていた古切手を送って差し上げました。また日本では家の中を見せるという習慣はあまり無いので新鮮でした。
 パプア・ニューギニアに訪れた際には、きれいな花を見つけたのでシエルパに「なんという花?」と聞いたところ、返事は「フラワー」でした。そこで、日本人はよく花を愛でるために何科の何という名前なのかを知りたがるけれど、花が美しいと思ったら“オービューティフル”とか“プリティ”だけでも良いのだと、ハッとさせられました。
 ネパールでは、ほとんどの方が信号を守っておらず、驚きました。カトマンズなどの都会では車間距離がほとんどないのですが、歩行者はみなそこを縫うようにして道路を渡るのです。現地の人に「事故はおこらないのか?」と聞きますと、平然と「事故はあります」と言っていました。友人に聞いた話ですが、あるネパール人は横断歩道が赤になると日本人が皆止まることに驚いていたそうです。
ケニア付近に訪れた際にはマサイ族の村にも行きました。マサイ族の家は小屋のように小さく、動物のフンを乾燥させたもので出来ています。入って突き当りに簡単な窯があり、左右の通路の先にそれぞれ寝室があるだけです。人間はそれだけでも暮らしてゆけるのだと驚きでした。また、子供たちの勉強の様子を見る事も出来ました。マサイの子供たちは小屋のはずれの木に黒板(白板)を吊るしただけのもので数字を勉強します。数字は1から10まででその先は”イッパイ“で済ませてしまうのです。さらに、男の子は学齢期になると大人の男性と共に牛の放牧に出てしまうため、生徒は女の子だけなのだそうです。女の子たちが歌を唄ってくれましたので私たちも日本の童謡を歌ってお礼をしました。その時に印象的だったことは、一緒に行った仲間の一人が一番小さい子供を抱き上げ、もう一人がしゃがんで子供の目線と合わせて笑顔で対面をしている姿を見たことでした。生まれてから一度もお風呂に入っていないような汚れた子供を抱き上げようとは、私はまったく思いもしませんでした。その時、知らず知らずのうちに自分が差別意識を持っていたことに気づきました。
 アフリカ国立公園には、私の背丈より高い立派な象牙の塔が入口にありました。象牙は収入になるため、禁止されていても象牙のために象が殺されることは多く、そこでは没収したものを積み上げているとのことでした。また、そこでライオンの一家が獲物を食べている光景を見ました。一家が満足出来ればそれで良く、食物の確保のための冷蔵庫もありませんから、ライオンは決して余分には殺しません。ライオンが食べ終わるとハイエナが。ハイエナが食べ終わると、鳥たちが待ち構えており、最後はきれいになってしまうのです。
最後までご清聴ありがとうございました。