第2715回(11月19日)武蔵国分寺RC合同例会
会場:ホテルエミシア東京立川 4階 カルロ
司会:鈴木SAA委員長
お客様紹介:井口会長
○伊藤 千恵 様 (国際ロータリー第2750地区 ガバナー)
○竹内 政司 様 (国際ロータリー第2750地区 多摩中グループ ガバナー補佐)
○橘髙 薫子 様 (国際ロータリー第2750地区 地区幹事)
○山下 耕平 様 (国際ロータリー第2750地区 多摩中グループ グループ幹事)
会長の時間:井口会長
・今回の例会
ホストクラブとして準備をさせていただいていますが、東京武蔵国分寺ロータリクラブの皆様には、ご協力いただきありがとうございます。事務局の横山様、白川様におかれましても、誠にありがとうございます。
・事業の紹介
第10回ニコニコアート展をcocobunjiプラザのホワイエにて開催し、第二中学校と第三中学校の特別支援学級の生徒さんの作品を28日まで展示しています。さわやかな個性と、ひたむきさ、のびやかな可能性を感じさせていただいております。是非ご覧ください。
・地区役員の皆様にお礼
ガバナーの伊藤千恵様、2750の地区全部に訪問されておりますこと、心から感動しています。本日の卓話楽しみにしています。ありがとうございます。
そして、2750地区をわかりやすく、そして繋いでいただいている竹内政司ガバナー補佐、今月も協議会がございますが、いつもありがとうございます。
ご自愛いただきますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。
幹事報告:清水幹事
<例会開催予定>
11月23日(土) 第7回東京国分寺RCカップ少年少女 サッカー大会 (総合学院テクノスカレッジ 府中グラウンド)
11月26日(火) クラブ協議会 「ニコニコアート展」
12月 1日(日) 第10回ニコニコアート展(リオンホール)
12月 3日(火) 休会
12月10日(火) 理事会・年次総会
委員会報告
出席報告:池田委員長
会員数:43名 免除:2名 メーキャップ済:2名 欠席:5名 出席率:87.8%
ニコニコボックス:大出委員
井口会長・清水幹事:伊藤千恵ガバナー、竹内政司ガバナー補佐、橘髙薫子地区幹事、山下耕平グループ幹事、ご来訪ありがとうございます。会員一同、本日の卓話を楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。
卓話
『ロータリーのマジックを生み出そう』
2024-25年度 国際ロータリー第2750地区 ガバナー 伊藤 千恵 様
最初に、少し自己紹介をさせていただきます。私は大阪の吹田市千里山で姉と兄の3人兄弟の末子として生まれました。そして10歳の時に馬と出会い、乗馬を始めました。
高校は質実剛健を旨とするかつての旧制中学、昔の男子校に進み、大学は古都奈良にあります、かつての高等師範学校で教育学を学びました。馬術の方は、目標としておりました全日本で優勝することができ、国際大会で入賞したのをきっかけに引退をいたしました。
仕事の方は出版です。人間学シリーズなどのちょっと硬めの単行本も出しておりますけれども、主に月刊誌を出しております。創業者である父徳次郎は、戦後シベリアに抑留されていて、生還の後、日本の復興に寄与したいと考えていた際、阪急グループの創始者の小林一三先生と出会い、「立派な企業は立派な人物によってつくられる。そういう『人』にスポットを当てた雑誌をつくり、世の中をリードする人を育成していきなさい」とアドバイスをいただき、72年前に月刊誌を創刊いたしました。私はその話を母から聞きまして、それは素敵な仕事だなと思い、身内は入れないと言っておりました父に掛け合いまして、半ば押しかける形で入社をし、32年前に後を継ぐことになりました。その月刊誌の編集長として、今各界のリーダーの方々のインタビューをさせていただいております。
父もロータリーの会員でしたが、父と離れて東京で仕事をしていたことで、東京恵比寿ロータリークラブ創立の際に創立会長からお声掛けをいただき、入会をさせていただきました。皆様、ご存知の司葉子さんや松島トモ子さんもチャーターメンバーとして今もご活躍くださっております。
そして入会3年目の1998年に2750地区で女性として初めて地区に出向し、ガバナー月信の委員を務めました。
2011ー12年度、東日本大震災の発生した年にクラブ会長、そしてコロナ禍でちょっと混乱している年度にガバナー補佐を務めさせていただくなど、なぜか大変な時にその重責を担うことになりました。
私は小さな出版社の社長で、いわばお山の大将なわけですが、そのような私にさまざまな気づきや学びを与えてくれる、それがロータリーです。
そして、馬術の方は、引退後は関西大学体育会馬術部のコーチを務めておりまして、私の人生には馬は欠かせない存在となっています。物言わぬ馬との信頼関係を築いて一体となって目標にチャレンジし成し遂げていく、その過程で馬術は私に多くのことを教えてくれ、これからもロータリーの活動に活かせるものと思っております。
◇ステファニー・アーチックRI会長のこと
アーチック会長はアメリカ人で、所属はペンシルバニア州のマクマーリーロータリークラブです。そして今年度のテーマは『ザ・マジック・オブ・ロータリー』です。このテーマには、アーチック会長がドミニカ共和国で浄水器の設置活動に携わられたとき、汚い水が浄水器を通してきれいな水となって出てきたのを見た地元の少年から「もう一度魔法を見せて」と言われた時の経験がベースにあるそうです。このことでアーチック会長の人生も変わったのだそうです。
そして、このマジックというのは魔法の杖を振れば何でもできるということではなく、事業や寄付、新会員を迎えるなどの活動が魔法を生み出すのだと仰っています。私たちはロータリーのマジックで持続可能な良い変化を生み出すために行動していくことが大切だと思います。
◇RI会長強調事項
1.ポリオ根絶
ガザ地区で25年ぶりにポリオの感染が確認され、ワクチン接種のために一時停戦がなされました。それだけポリオの予防は重要だということです。この活動に必要なことは、認識向上と資金調達です。当地区では、ポリオプラス・ソサエティ(毎年ポリオへ100ドル以上の寄付)の設立も昨年度なされました。ぜひご協力いただければと思います。
2.平和構築
今のように、世界で紛争や分断が起こっている状況だからこそ一層強調されるべき事項だと思います。アーチック会長の最も好きな平和構築の手段として、4つのテストをあげています。これをすべてのロータリアンが真に実践していけば、世界はより良くなるとの考えです。
3.新クラブの結成
今年1月にアメリカのオーランドで行われました国際協議会でいただいた目標の一つでございます。これは新しい仲間を増やすという変化を起こすことにつながるのであろうと思います。2750地区にはすでに98クラブございます。そこで、新クラブの結成につきましては、可能であれば新しいタイプの、例えば衛星クラブなどのような新クラブの結成に期待をしております。同時に、既存クラブの活性化という大きな課題にも力を入れていきたいと思います。
4.会員の純増目標達成
◇地区運営方針
時代が大きく変化をしていることから、地区スローガンを『飛び立とう!原点を心に』としました。つまり原点を大切にしつつ、時代の変化に柔軟に対応した変革を起こすということです。
今、ロータリークラブに与えられた課題は、それぞれのクラブが10年後、20年後にも生き生きと元気であるために何をしていくべきかを考え、それを実行していくことです。そのためには変化が必要です。そして、大きな変化のときこそ、原点を再確認することが重要です。それらを見極め、変化に柔軟に対応しながら、未来に向かって前進していく年度にしたいと
思います。ぜひ、どのような変化があればクラブが活性化していくかを考えてください。
◇クラブの会員基盤について
どのクラブにとっても会員増強が大きな課題となっております。2750地区にはパシフィックベイスングループ(PBG)という海外のグループがあります。またローターアクト、インターアクト、ロータリーファミリーなど、様々なつながりを持っており、これらの人達と相互理解を深め、協力し合うことで、より強い力が生まれることが期待できます。そして、こうしたつながりの対象は世界中にあり、これこそがロータリーの魅力であり、強みなのだと思います。
◇行動計画とビジョン声明
ビジョン声明とは「私たちは世界で、地域社会で持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」というものです。このビジョンを達成するための行動を形づくるため「より大きなインパクトをもたらす」「参加者の基盤を広げる」「参加者の積極的な関わりを促す」「適応力を高める」という4つの優先事項が定められています。この行動計画はクラブの強みと弱み、改善点を特定するうえで役立つものであるとアーチックRI会長は話しています。まさに行動計画を推進していくことでロータリーのマジックが始まり、未来を開いていくことに繋がるであろうと思います。
◇地区戦略計画(“3-YearGoals”)
これを、2024ー25年度から実施するとRIの理事会で決定し、クラブの戦略計画を2024年度から2026年度の3年度を考えて作っていただくというものです。毎年見直しをし、3年後の2026年度、2027年度にこの取り組みの検証を行うことになります。各年度の会長様にはクラブのビジョン作りのために皆様方の意見をまとめていただき、クラブのますますの発展のために、ぜひ熱心な議論をしていただきたいと思います。
◇DEIについて
ロータリーではこれを多様性・公平さ・インクルージョンと訳しております。こういった考えに基づき、心からクラブへの帰属意識を持てずにいる会員のことや、次世代の人たちをオープンな心で迎えていくことが重要です。それが、たとえ地元クラブの典型的な会員とは異なるタイプの人であっても、DEIを受け入れれば、共通の目的のために結束しやすくなります。DEIが実現された環境の中、誰もが温かく迎えられる居心地のいいクラブになり、帰属意識が高まることにつながります。
◇地区大会
今年度は2025年2月28日(金)各種委員会・RI会長代理歓迎晩餐会、3月1日(土)本会議の2日間で行います。PBGや姉妹地区の韓国、台湾の会員も来日されます。ぜひ多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
◇国際大会
カナダのカルガリーで、2025年6月に開催されます。カナディアンロッキーの大自然の美しさに触れ、またゴルフもできます。ちょっと遠いですが、こんな時にこそぜひ大勢で参りましょう。
◇おわりに
これまでいろいろと申しましたが、ロータリーは親睦と奉仕。これは両輪でそれが変わることはございません。
変化には不安や抵抗はつきものです。しかし変化するからこそ前進し、発展していけます。私は東日本大震災が起きた年が会長年度と先ほど申しました。当時は放射能のことや、自粛だとかで、ロータリー始まって以来の危機とも言われ、皆さんが非常に混乱していたときでした。そのようなときに私は当時の地区研修リーダーの市川パストガバナーから、「疾風に勁草を知る」という言葉をいただきました。疾風というのは激しい風、勁草は根の張った強い草。意味は、激しい風が吹いて初めて強い草を見分けることができるということで、私はこれを逆境の時こそ真価が問われると理解しました。
「飛び立とう!原点を心に」原点を大切に、変化に挑む。皆様ぜひロータリーを楽しんでまいりましょう。
講評:鏑木会長(東京武蔵国分寺RC)
今年度の目標等わかりやすく語っていただきました。これから半年の行動を見直すきっかけになったと思います。我々が活動することがこれからの発展に帰するのだと再認識いたしました。本日はありがとうございました。